ウリンと他樹種・人工木の接触面温度比較

ウリンと他樹種・人工木の接触面温度比較

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ウッドデッキ材の暑さ比較

ウリンは夏に熱くなりにくい?
他樹種・人工木との接触面温度比較

夏のウッドデッキで気になるのが、「素足で歩けるか」「子どもやペットが触れても大丈夫か」という点です。ここでは、ウリン・他樹種・人工木の測定結果に加え、接触温冷感に関する研究情報もふまえて、表面温度と体感の違いを整理します。

結論:表面温度だけでなく、触れたときの熱の伝わり方も重要

2014年5月13日から7月31日までの測定記録では、濃色系の人工木が最高温度の上位に入りました。一方、天然木は表面温度だけでなく、触れたときに熱が皮膚へ移る速さが比較的穏やかなため、同じ温度でも「熱さの感じ方」が異なる場合があります。

人工木ダークグレーの最高温度65.9℃
ウリンAの最高温度62.4℃
ウリン(経年)の最高温度60.0℃

ただし、天然木でも真夏の直射日光下では高温になります。「天然木だから安全」と考えるのではなく、日陰・散水・履物・ペットの足裏確認などを組み合わせて使うことが大切です。

なぜ天然木は「やけどしにくい」と感じられやすいのか

人がものに触れたときの熱さ・冷たさは、表面温度だけで決まるわけではありません。重要なのは、触れた瞬間に材料から皮膚へどれだけ速く熱が移動するかです。この考え方は「接触温冷感」や「熱浸透率」という分野で研究されています。

表面温度

材料の表面そのものの温度です。日射、色、風、湿度、設置場所によって変化します。

接触温冷感

人が触れたときに感じる熱さ・冷たさです。材料の熱伝導率、熱浸透率、接触時間、皮膚状態に影響されます。

木材は金属のように熱を急速に伝える材料ではないため、同じ表面温度でも熱が皮膚へ一気に入りにくい傾向があります。そのため、天然木は「熱いけれど、瞬間的に強く焼ける感じが出にくい」と説明できます。接触温冷感に関する文献でも、木材の温冷感評価には熱浸透率が有効であることが扱われています。

やけどのリスク評価では、ISO 13732-1やASTM C1055のように、表面温度だけでなく接触時間や材料条件を含めて考える必要があります。つまり「何℃なら絶対安全」とは言えません。

ウリン(経年)は、長く付き合うデッキの実際の姿として比較したい

ウリンは施工直後、濃褐色から赤褐色の深い色味をしていますが、屋外で使ううちに紫外線や雨風の影響で徐々に銀白色へ変化します。これは劣化というより、天然木らしい経年変化・経年美化として捉えられる特徴です。

天然木のウッドデッキは、完成直後の色や温度感だけで判断するものではありません。実際には、施工して数年が経ち、色味が落ち着いてからの状態と長く付き合っていく時間のほうが長くなります。そのため、材料選びでは「新しいときの見た目」だけでなく、経年美化後の色味・質感・夏場の使い心地まで含めて考えることが大切です。

本ページでは、2014年5月13日から7月31日までの測定記録をもとに、経年美化したウリンとして「ウリン(経年)」を比較対象に含めています。全体平均や昼の平均では新品に近いウリンAと大きな差はありませんが、最高温度ではウリン(経年)が60.0℃となり、ウリンAの62.4℃、人工木ダークグレーの65.9℃より低い結果でした。

ウリン(経年)B
60.0℃
ウリンA
62.4℃
人工木ダークグレー
65.9℃
人工木クリエダーク
65.5℃
レッドシダーE
60.1℃

色が明るくなった材は、濃色材に比べて日射による表面温度の上昇が抑えられる可能性があります。ウリンの経年美化は、見た目の変化だけでなく、夏場の使い心地を考えるうえでも比較すべき要素です。

測定結果:ウリン・他樹種・人工木の表面温度比較

下表は、2014年5月13日から7月31日までの測定記録をもとに、材料ごとの平均温度、昼の平均温度、最高温度を整理したものです。最高温度順に並べています。

材料 分類 平均温度 昼の平均温度 最高温度 読み取りのポイント
5ダークグレー 人工木 35.8℃ 39.3℃ 65.9℃ 濃色系の人工木。最高温度が最も高い。
4クリエダーク 人工木 35.8℃ 39.3℃ 65.5℃ 濃色系の人工木。高温側に出やすい。
3クリエモカ 人工木 35.0℃ 38.7℃ 64.9℃ 中〜濃色系。最高温度は天然木より高め。
2クリエラスク 人工木 34.7℃ 38.4℃ 63.5℃ 比較的明るい人工木でも、ピーク時は高温になる。
マニルカラD 天然木 34.7℃ 38.4℃ 62.5℃ 硬質天然木。ピーク時は高温になる。
ウリンA 天然木 34.5℃ 38.2℃ 62.4℃ 新品に近い濃色のウリン。
1クエリペール 人工木 34.2℃ 37.9℃ 62.0℃ 明るめの人工木。
セランガンバツC 天然木 34.6℃ 38.2℃ 61.9℃ 硬質天然木。ウリンAと近い傾向。
レッドシダーE 天然木 34.6℃ 38.4℃ 60.1℃ 軽めの天然木。
ウリン(経年)B 天然木・経年美化 35.0℃ 38.7℃ 60.0℃ 経年により色が明るくなったウリン。最高温度は低め。

測定値は、天候、日射、風、湿度、設置場所、測定位置、材料表面の色や状態によって変わります。上記は2014年5月13日から7月31日までの記録を整理したもので、材料選定時の傾向を把握するための参考値です。

デッキ材選びで見ておきたい3つのポイント

1. 濃色材は高温側に出やすい
人工木・天然木を問わず、濃い色は日射を吸収しやすく、ピーク時の表面温度が上がりやすくなります。
2. 天然木は熱の伝わり方が穏やか
天然木は触れたときの熱移動が比較的穏やかなため、同じ温度でも金属的な強い熱さとは感じ方が異なります。ただし高温時の素足利用は避けてください。
3. 経年美化後の色味も評価する
ウリンは経年で銀白色へ変化します。完成直後の濃い色だけでなく、数年後の色味と使い心地も含めて考えると、長く付き合うデッキ材としての判断がしやすくなります。

真夏にウッドデッキを使うときの注意点

天然木であっても、人工木であっても、真夏の直射日光下では表面温度が60℃前後まで上がることがあります。特に子ども、ペット、高齢者は熱さを避ける行動が遅れることがあるため、使用前に手で短時間確認し、熱い場合は素足での利用を避けてください。

  • 昼前後の直射日光下では、素足利用を避ける
  • ペットを歩かせる前に、手の甲などで短時間確認する
  • 日よけ、タープ、植栽、パラソルで日射を遮る
  • 水で冷やす場合は、滑りやすさにも注意する
  • 素足利用が多い場所では、濃色材の使い方を慎重に考える

参考情報:接触温冷感とやけどリスクの考え方

このページでは、温度確認表の実測値に加えて、接触温冷感・熱浸透率・接触やけどの評価に関する情報を参考にしています。

よくある質問

ウリンは人工木より必ず熱くなりにくいですか?

必ずとは言えません。平均温度では大きな差がない場面もあります。ただし、2014年5月13日から7月31日までの測定記録では、濃色系人工木が最高温度の上位に入りました。

ウリン(経年)はなぜ比較対象に入れるべきですか?

天然木デッキは、施工直後よりも経年美化した状態と付き合う時間のほうが長くなります。ウリンは経年で銀白色へ変化するため、施工直後の濃い色だけでなく、経年後の色味も実際の使用感に関わります。2014年5月13日から7月31日までの測定記録では、ウリン(経年)は最高温度が低めに出ています。

天然木なら素足でも安全ですか?

安全とは断定できません。天然木は熱の伝わり方が穏やかでも、表面温度が高ければ熱さややけどのリスクがあります。真夏の昼前後は履物や日よけを併用してください。

素足・子ども・ペットが使うデッキを検討中の方へ

デッキ材は、温度だけでなく、耐久性、メンテナンス、滑り、色の変化、施工条件を含めて選ぶことが大切です。使用目的や設置場所に合わせたウリン材の選定で迷う場合は、お問い合わせください。