
密度の高さが生む抜群の耐水性
ウリン材は「鉄の木」と呼ばれるほど非常に密度が高いことで知られています。その細胞内にはチロースと呼ばれる木の組織がぎっしりと詰まっており、水分の侵入を効果的に防いでくれます。木材内部に空隙が少ないため、雨や湿気などの水分がしみ込みにくく、長期間にわたって変形や劣化を起こしにくいのが特長です。この抜群の耐水性により、ウリン材は桟橋やデッキ材など、常に水と触れ合う屋外環境でも高い評価を得ています。
自然の力で高い耐腐朽性を実現
ウリン材のもう一つの大きな強みは、腐りにくさです。その秘密は樹木が持つ天然成分にあります。ウリン材にはチロースだけでなく、ユーシデリンやアルファアジノールといった防腐効果を発揮する物質が含まれており、腐朽菌やカビの発生を抑えてくれます。薬剤処理を行わなくても優れた耐腐朽性を発揮するため、自然環境に配慮したサステナブルな素材としても注目されています。
シロアリにも負けない食害・虫害への強さ
ウリン材の高密度かつ特殊な成分構造は、シロアリをはじめとした害虫から木材を守る力も備えています。実際に、弊社と京都大学生存圏研究所・吉村研究室との共同研究により、ウリン材は白アリにほとんど食われないことが科学的に立証されています。天然の耐虫性を持つ木材は非常に貴重で、屋外での耐久性を考えると安心感が違います。デッキや外構に長く使いたい人にとって、虫害に強いウリン材は心強いパートナーになるでしょう。